SPEC[スペック&撮影技術]

アマチュア無線


5.8Ghzの電波を利用した機体を利用するために必要な免許です。

ドローンを飛ばすのに免許はいるのか?
飛ばすだけなら免許はいりませんが、使い方によっては免許が必要です。
コレを知らないと、気付いたら罰金!
なんてことも!
ドローンを楽しむための2つの免許について解説します!

ある条件でドローンを飛ばす場合、資格が必要です。
①第4級アマチュア無線技士
第三級陸上特殊無線技士、通称3陸特

このふたつの免許の詳細を知らないで、電波法に抵触する行為をした場合、最大で5年以下の懲役、250万円以下の罰金に課せられることもあります。

そこで、ドローンと関連するこの免許について解説していきます。

◆FPV(ファーストパーソンビュー)やりたいなら、第4級アマチュア無線技士
このFPVを使ってドローンを飛ばすには「第4級アマチュア無線技士」は必須です。
FPVは送信機とはことなる通信によって、ドローンのカメラの映像を操縦者がみながら操縦する技術であり方法です。

FPVのメリット
1.パイロット体験
話題のドローンレースはFPVを使っています。
ゴーグルモニターを装着し、自分のドローンを操りレースをするわけです。

スマホやタブレットにドローンのカメラ映像を映し出して操作をするのもFPVです。
とはいえ、そこに広がる映像は、まさにパイロットが空から見下ろす映像ですので非日常の世界を体験できます。

このFPVを使うことでドローンの楽しみは何倍にもなります。
レース中のFPVの映像は、さながらスターウォーズの世界ですし、まさにパイロットになった気分でドローンを操ることができます。

2.目視外の距離でも飛行ができる
FPVはゴーグルやスマホ、タブレットなどのモニター映像でドローンを操作する。
ということはお伝えしました。
この機能を使うことで、ドローンが見えなくても、カメラに映し出された映像をもとに操作をすることができます。
これは、趣味としての空撮はもちろんのこと、テレビ等でもよく見かけますが、災害時の被害状況調査などに活用されています。
このFPV機能はリアルタイムで映像を見ながら操作できるため、臨機応変な調査ができるというメリットがあります。

FPVになぜ免許が必要か?
FPVでドローンを飛ばすには、まず、航空法に基づく承認手続きが必要になります。
そして、FPVで映像を配信する電波の周波数帯によって免許がいる場合があるんです。
特に注意が必要なのが、運用に免許が必要な周波数帯の、5GHz帯です。
海外からの輸入製品は、5.8GHz帯を映像配信に使用しているモデルが多いのが現状です。
しかし、実際には日本では5.8GHz帯は使用制限周波数帯になっており、ETCなどで使われている公益性を重視した用途に限って使用が認められています。
つまり、5.8GHz帯を使った映像配信自体は、免許(第4級アマチュア無線従事者+無線局開局)を もつことで可能であるものの、”制限あり”免許になるんですね。
総務省に直接確認したところ、5.8GHz帯の屋外での使用は極力避けるようにと言われました。
つまるところ、現況では5.8GHz帯を使って映像配信をうけるのは、屋内でのドローンレースに限って考えた方が良さそうです。
しかし、ハイテックマルチプレックスジャパンを代表するドローンインポーターは、きっちり、電波法上、合法な仕様で飛行できるようにしています。
なので、5.8GHz帯でFPVが可能なモデルについては販売元に確認してみてください。
必要な免許や手続きについてアドバイスがもらえます!
ただ実際に電波法上の制約なしに、日本で5GHzとして使えるのが、5.6GHzおよび一部の5.7GHz帯です。
この周波数帯を使う場合にも、第4級アマチュア無線従事者免許証と無線局の開局が必要です。
また、総務省の技術適合を受けた無線機器を使うことが前提です。
ただ、このふたつのステップを踏むことで、2016年10月時点では完全合法でFPVをホビー目的で使えます。
そうすると、屋内外問わず、ドローンレースをFPV機能を使ってできるのです。
とはいえ、日本では2.4GHzをつかったFPVでの飛行ができる機種が増えていくことは明らかです。
なぜなら、2.4GHz帯は出力が小さければ免許がいらないからです。
実際、Phantom3アドバンスド以上のDJI製品のFPV機能は2.4GHz帯なので、航空法による承認をとるだけでよく、免許は必要ないのです。
(※DJI製品でもPhantom3STDは920MHz帯仕様)
DJI製品は日本での技適も取得しています。
つまり「免許を不要とする技適」です。
ただ、ドローンレースの場合、混信を避けるには、操縦と、映像配信は違う周波数帯の方がリスクは少ないことはいうまでもありません。
複数台数が同時に走行する、ラジコンカーサーキットなどでは2.4GHz帯の送受信システムが出始めの頃、混信によるノーコンがたびたび起きていました。
いまでこそ、メーカーの技術努力によって混信はほとんど話題にならなくなりました。
しかし、リスクを少しでも低減するなら複数台数のレースなどは周波数帯を分けた方がやはり良いのです。
一方で、この5.6GHz帯は業務用バンドも存在していて、その帯域を使うにはもうひとつの免許が必要になります。

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