SPEC[スペック&撮影技術]

産業用無人ヘリコプター


高年齢化や農業従事者の減少や近年、日本の農業では課題となっています。
生産性を維持していくにはそのなかで課題の中で効率的な作業が要求されるようになってきました。
主に薬剤・肥料などの散布や播種作業のアイテムとして産業用無人ヘリコプターは、今後の農業に大きく貢献することが可能です。

メリットとして
・高度3mの低空より散布する為、薬剤の飛散が少ない。
・有人ヘリにて困難な適期防除、個人防除では不可能な広域一斉防除が可能。
・1機当りの作業員は操縦者を含みますが、5名程度分の少人数で、非常に高能率な作業ができる。
・操縦者を含む作業員はヘリと離れて作業するので快適で安全性が高い。
・10a当り800cc(液剤少量散布)と少量の水、通常8倍希釈で均一な散布が可能になる。
・薬剤コストが低く、付着性が良いため減農薬につながる。

農業従事者の減少、農作物の低コスト化などの問題の中で、生産性の維持・向上していくには効率的な薬剤散布は欠かせないのです。
しかし、一方で環境問題や人体への影響に対する配慮も重要な課題の一つです。

ですが、無人ヘリコプターによる薬剤散布は、これらを両立する次世代の農業として大きな期待が寄せられています。

安全に安定的に無人ヘリを飛ばすようにするためには、運転免許を自動車の教習所で取得するのと同じように一定の実技や学科の教習を受けたあと、実技等の検定に合格しなければなりません。

農水協は、養成する管理責任者や指導員のオペレーターが人が存在していて、学科と実技が同時に行える施設や教習カリキュラムが一定の条件を満たしている施設を日本では”無人ヘリ教習施設”として認定しました。 教習施設の責任において有料で養成は行われているのです。

どこでどのような目的でドローン機種を使っていきたいか決める必要が希望者にはあります。これは機体構造がメーカーによって異なるがために、機種ごとの制度にしているのです。

現在、約200施設が全国各地にあり、8000人ほどのオペレーターが技能認定証の交付を受けています。
このうち農業者、農業団体関係者が全体の約70%を占めています。

なお、受講料は、各社施設によって多少異なるが、初心者については約50万円です。

薬剤等を無人ヘリで散布するにあたり、現在2通りの飛行方法が損座していますがいずれの方法でも防除効果等に効果の差はないのでやりやすい方を選ぶと良いでしょう。

1つ目の方法として機体を一定方向に一定距離を飛ばしたら、対面飛行で機首を変転させてオペレーター側に正対させる方法が一つと、 前後に進む飛行でしたら、機首を変転させないで左右いずれかに真横に移動させることにより、バックでオペレーターの方に戻す2つの方法があります。

この2つの方法のうち、1つ目の方が技術的な所をもとめられるのでより高度な技術を要求されます。

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