SPEC[スペック&撮影技術]

空撮被写体


ドローンパイロットによって得意な空撮分野が存在します。
事前に分かれば、より良い案件に合ったドローンパイロットで空撮が可能です。

ドローンの撮影手法には
前進、後進、パン、斜め移動、横移動、上昇、下降、固定、前進/俯瞰、上昇/俯瞰、後進/上昇、後進/チルトダウン、下降/チルトアップ(又は下降/チルトダウン)、ノーズインサークル、対象通過、低く飛ぶショット、リヴィールショット、があります。

前進とは
被写体をズームするとき主に使います。
ドローンは大抵ズーム機能を備えておりませんので、前進して対象物に寄ってズーム効果を出します。
前進は、基本中の基本です。
真っ直ぐ水平に進むだけですが、カメラの角度によって様々なシーンを撮影出来ます。
飛ばす場所、風向き、高度、スピード(超スロー)によっては白線に沿って真っ直ぐ進むのは難しく、難易度が上がります。

※ワンポイントアドバイス DJIGO画面にグリッドを出すと便利です。

難易度★★☆☆☆

後進とは
ドローン撮影の醍醐味であり、対象物から引くことによってその被写体の置かれている状況と関係性を見せることができます。
とてもダイナミックに撮影出来る手法の一つです。
前進同様、基本中の基本です。

※ワンポイントアドバイス
真っ直ぐバックするだけですが、カメラが前を向いているので、後ろに障害物が無いのを確認してとばさなければなりません。

難易度★★☆☆☆

パンとは
360°全景を映せるので、上空からの景色の広い範囲を収めたい時に使います。
また360°周囲を確認できるため、機体をどこへ向けて撮影するか決断するのにも役立ちます。
広大な風景をを表現したり、水平移動する被写体を追いたい場合に使います。

※ワンポイントアドバイス
早く回るとたとえ60Pでも映像が荒れてしまいます。
ゆっくり一定の速度で周るといいでしょう。

難易度★★☆☆☆

斜め移動とは
走っている車や電車等を平行に追う時は、斜め移動のほうがダイナミックに良い映像を撮ることができます。
他にも応用次第で様々なシーンが撮影できます。

※ワンポイントアドバイス
カメラの向きと進む方向が違うので障害物に気をつけてください。
必ず監視員又は目視が必要です。

難易度★★★☆☆

横移動とは
移動する被写体に合わせ追従する撮影などに使われます。
パンに比べ迫力が増し、背景を入れることで流動感や臨場感も加わります。

※ワンポイントアドバイス
斜め移動と同様に、カメラの向きと進む方向が違うので障害物に気をつけてください。
必ず監視員又は目視が必要です。

難易度★★☆☆☆

上昇とは
上昇も後進同様にドローン撮影の醍醐味です。
対象物から上昇することによってその被写体の置かれている状況と関係性を見ることができ、ダイナミックに撮影出来る手法の一つです。

※ワンポイントアドバイス
しっかり高度を見て150m以上の空域にいかない、低空で飛んでいる鳥や飛行機に気をつけてください。

難易度★☆☆☆☆

下降とは
滝や岸壁などの高低差をダイナミックに撮影することが出来ます。
こちらもドローンならではの撮影です。

※ワンポイントアドバイス
無風時は全開で下降すると、セットリング・ウィズパワーとという現象で真下に墜落する場合やハンチングを起こすことがあります。
最新のDJIドローンでは、セットリング・ウィズパワーが起こらないと聞いていますが、筆者は出始めのトイドローンで何度もセットリング・ウィズパワーになり、下降時一気に高度が下がり何度も墜落したことがあります。
無風時は前後にZのようにして降りる、又は円をかきながら下ろす事を心がけるとよいでしょう。

難易度★☆☆☆☆

固定とは
定点観測に使えることはもちろん、一動作ごとに一旦固定することで後で編集しやすい動画を撮影できます。

※ワンポイントアドバイス
ドローンを空中で止めると大きな鳥に狙われやすくなり、墜落のリスクがあがります。
必ず目視で鳥がいないか確認しましょう。
鳥が向かってきたら上昇または、前進などで逃げ一旦引き上げましょう。

難易度★☆☆☆☆

前進/俯瞰とは
ドローンならではの面白い撮影方法です。
真下に物件や人がないか注意を図るためにも俯瞰はとても重要な撮影技法になります。

※ワンポイントアドバイス
カメラが真下を向いているので必ず目視で前方に障害物が無いか注意してください。

難易度★☆☆☆☆

上昇/俯瞰とは
上昇することによって真下にある被写体の置かれている状況と関係性を見ることができ、ダイナミックな映像を撮影することができます。
また自分のいる位置関係を把握する上でも重要です。

※ワンポイントアドバイス
下に人や車、物件が無いことなどを確認し、カメラが真下を向いているので前方に障害物が無いかなども注意してください。

難易度★☆☆☆☆

後進/上昇とは
後進/上昇はドローン撮影の醍醐味でもあり、ドローン片手に世界一周をし話題になった新婚夫婦は全てこの手法で撮影していましたね。
対象物から引きながら上昇することによってその被写体の置かれている状況と関係性を見ることができます。
まずドローンを買ったらやってみたい撮影の一つではないでしょうか?

※ワンポイントアドバイス
後ろに高い木などの障害物が無いか良く確認してから飛ばしてください。
ドローンの目視は遠近感をつかむのがとても難しいのです。
ホームポイントとドローンの距離をタブレットで確認しつつ操縦しましょう。

難易度★★☆☆☆

後進/チルトダウンとは
後進しながらのチルトダウン(カメラを下に向ける)は後進の引きの映像と俯瞰映像がMIXされ臨場感が増します。
後進しながらカメラを下にむけるのでドローン操作とカメラ操作を同時にしなければなりません。

※ワンポイントアドバイス
カメラの振りをスムーズにするためプロポ上で、ジンバルパラメータ設定→詳細設定→ジンバルピッチ速度を1~7に設定しましょう。

難易度★★★☆☆

下降/チルトアップ(又は下降/チルトダウン)とは
建物の撮影などで良く使います。 不動産関係の撮影では必ず使う手法です。

※ワンポイントアドバイス
上昇スピードや下降スピードに合わせてカメラの振りをスムーズにするために、ジンバルパラメータ設定→詳細設定→ジンバルピッチ速度を上昇・下降スピードに合わせて2~10で設定すると上手く行く撮影できるでしょう。

難易度★★★☆☆

ノーズインサークルとは
これはドローン撮影では必ず入れたい手法の一つです。
途中カクっとならずに撮るには練習が必要です。
しかしインテリジェントモードを使えば風速5m以内であればスムーズに撮影することが誰でも出来ます。
これにZ軸を入れ下降/チルトアップ(又は下降/チルトダウン)をすれば一気にプロの様な撮影が出来ます。

※ワンポイントアドバイス
最新機種のポイントオブインタレスト(POI)機能では円をかくスピードを一気に全開にするとカメラが脱落してしまいます。
一瞬横を向き墜落したかのようになってしまいますのでのでゆっくりに設定しましょう。
円をかく周囲に障害物がないことをシッカリ確認し、何かあればすぐに送信機のトグルボタンをPに切り替えることが出来るよう、人差し指をトグルに置き準備しておきましょう。

難易度★★★★☆

対象通過とは
対象物と対象物の間をすり抜けるなど、ドローンならではのダイナミックでスリリングな映像になります。

※ワンポイントアドバイス
トンネルなどは急にGPSが遮断されATTIモードになる場合がありますので、失敗しないためには沢山の飛行時間が必要です。
カメラを水平にしてグリッド表示に中心点をつけ、真っ直ぐ中心点に向かって飛ぶようにするのがコツです。

難易度★★★★☆

低く飛ぶショットとは
水面や、地面のすれすれを飛行するのもドローンならではのダイナミックな面白い映像になります。

※ワンポイントアドバイス 川など水面はドローンの真下についているセンサーが誤作動したりする場合があります。
高度をシッカリ目視し障害物に気をつけましょう。

難易度★★☆☆☆

リヴィールショットとは
対象物をはじめから映すのではなく途中からフレームインさせる撮影手法です。
これまでに紹介した基本的な撮影方法を組み合わせて応用してみましょう。

※ワンポイントアドバイス 障害物に気をつけましょう。
目視も必要です。
カメラを斜め下に向け前進後進している時は三分割法なども考慮して撮影するとグッと良い映像に仕上がります。

難易度★★★★★

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