SPEC[スペック&撮影技術]

ホバリング


ドローンならではの特殊な動きとしてホバリングやピルエットサークルがあります。
ホバリングは、「エレベーター」「エルロン」「スロットル」などプロポスティックを操って、空間中に停止させる動きのことです。
また、どこでも離着陸できる機能のこと。
すなわち、離陸し着陸する際に必ず行う操作でもあります。

ホバリングの定義は、対気速度「0」の状態のことを言います。
これは風が前方から5m吹いていれば1秒間に5m後方に動くことです。
空中と言うより空気に対して停止している状態のことです。
無風状態であれば地面に対して停止している状態ですが、風が出ると自分から動くことになります。
結果機体の速度計は「0」になります。
風があると機体の速度計は概ねその風速を示すことになります。

地面の上ではこのようになりますが、これとは違う場所があります。
それは川や湖などの広い水面の上です。
水上の近くでホバリングすると自分が作った風(ブレードのダウンウォッシュ)により水面が動いてしまうのです。
周りに何もない広い水面上でホバリングするのはとても難しいのです。
動いているのか、止まっているのか全く解りません。
それを、どうやって止まるのでしょう。
そのこつは、常に同じ円を作ることです。
自分が動くとその円がいびつになり、円の前に行ったり、円の後ろに行ったりします。
常に円の中心にいるように操作します。
やってみると本当に難しいですよ。
地上ホバリングについての初心者の方へのアドバイスです。
その操縦のこつですが、まずはじめは止まろうとせず、動くことなのです。
何を言っているのかと思うでしょうが、止まろうとして機体を傾けると機体が逆に大きく動こうとしてしまいます。
はじめは、機体の水平を保ち、水平のまま動くことです。
どうしても地面が近くにあって気になってしまう人は、少し高度を上げてみましょう。
そして水平を保ちましょう。
あれや不思議、いつのまにか地面に対しても止まるようになってしまいます。

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